携帯電話端末には様々な非同期通知を集約するインフラとなる可能性があります。
リアルタイム性や重要度、信頼度、受信者状況等に配慮した様々な(非同期)通知を集約できるようなインフラの必要性が高まっていると思っています。そういった「通知インフラ」を実現するには、現状を考えると、携帯電話端末がもっとも近い位置にいる(近い役割を担っている)と思います。
携帯にメールを飛ばせるようになっただけでも、それ以前(携帯メールが無かった頃)に比べればだいぶ便利になりました。ただ、メールの量は次第に増えるし、スパムメールも防ぎきれず、重要なメッセージがゴミメールに埋もれてしまう最近の状況の中では、メールの限界を感じることもしばしばです。利用者とのインタラクションに配慮した「通知インフラ」を新たにデザインしないと、ヘビーユーザだけでなく初心者ユーザもメールに振り回されるオソロシイ毎日になってしまうかも知れません...。

IP上のUnified Messagingの話は携帯電話の世界でも色々と議論されていますが、位置情報、プレゼンスや通知手段等を考慮した「通知インフラ」の話に関しては研究課題もまだまだたくさんあります。2~3年程度の近未来の話でも、MMSやIMに関連して以前から注目されているSIMPLEですら、まだ閾値を超えているとはいえません(逆に言えば、閾値を越える時の影響に期待できる技術であるとも言えます)。目が離せない技術領域だと思います。

http://www.openmobilealliance.org/tech/wg_committees/wid.html#mms

業界標準が先か、デファクト標準が先か、という話にも関連してきますが、要素技術についても関連領域が増えて相互関係が増大すると、疎結合が重要になってくるのかもしれませんね。